1942年1月20日、ナチス親衛隊(SS)、ナチ党、帝国の複数の省庁の高官15名が、ヴァンゼー湖畔のこの邸宅に集まり、ヨーロッパのユダヤ人の移送と殺害における協力体制を協議しました。会議から50年後の1992年1月以降、この邸宅は記念館兼教育施設「ヴァンゼー会議の家 記念・教育センター(Gedenk- und Bildungsstätte Haus der Wannsee-Konferenz)」となっています。入場は無料で、展示は10月3日を含む一部の祝日を除き、毎日10時~18時に開館しています。ベルリン中心部から往復の移動を含めて半日を見ておきましょう。邸宅は市の南西部、ヴァンゼー地区にあります。
見どころ

マルリア邸
1914~1915年に建築家パウル・バウムガルテンが実業家エルンスト・マルリアのために建てた邸宅で、1940年にラインハルト・ハイドリヒが設立したノルトハフ財団が買い取り、保安警察とSD(親衛隊保安部)の迎賓施設にしました。湖側の穏やかな眺めは、ここで決められたことと対照的です。
常設展
2020年1月19日に1階でオープンした「ヴァンゼー会議とヨーロッパのユダヤ人の殺害」は、9つの展示室で構成されています。移送とジェノサイドにつながったユダヤ人の排除、定義、分類の過程をたどり、会議の経過と関連資料を紹介した後、戦後の会議をめぐる議論を取り上げます。

庭園と湖の眺め
展示と同じ時間に開放されている庭園は、大ヴァンゼー湖(Großer Wannsee)へと下っています。2022年1月21日からは屋外展示「1942年1月20日。そして今日は?(20. Januar 1942. Und heute?)」が開かれ、この会議の現代における意味を問いかけています。

入口へ続く並木道
門から、生け垣に縁取られた小道が邸宅の玄関側ファサードへ続いています。中に入る前に、建物を一周してみましょう。庭側のファサードは湖に面しています。
企画展
2026年12月23日まで、「ヒムラーの迎賓館の屋根の上で(Auf dem Dach von Himmlers Gästehaus)」が、1945年のヴァンゼーにおける米軍の駐留を紹介しています。
ヨーゼフ・ヴルフ図書館
7万5千点以上の資料を所蔵する、一般公開の無料の参考図書館で、月曜~金曜の10時~18時に開いています。
湖のまわり
画家マックス・リーバーマンの旧夏の別荘、リーバーマン邸(Colomierstraße 3, 14109 Berlin)へも同じ114番バスで行けます。有料の美術館で、10月は火曜を除く毎日11時~17時に開館しています。夏には、ベルリン最大のビーチであるシュトラントバート・ヴァンゼー(Wannseebadweg 25, 14129 Berlin)があり、2026年の遊泳シーズンは9月13日に終了しました。
実用情報
ワンポイントアドバイス
- 料金は2026年10月時点の確認です。展示、庭園、図書館の入場は無料です。オーディオガイドは受付で借りられます(料金はghwk.deでご確認ください)。8言語に対応しています(フランス語を含む。日本語の有無は公式サイトでご確認ください)。同じ内容がスマートフォン用のウェブアプリで無料で利用できるので、イヤホンをお忘れなく。ガイドツアーとセミナーは10名以上のグループ限定で事前登録制です。所要90分で、生徒・学生・見習いは無料です。展示は車いすで見学できますが、庭園の一部は利用できません。館内にはカフェがあります。ほかの追悼の場所もめぐるなら、ザクセンハウゼン強制収容所記念館、テロのトポグラフィー、ヨーロッパのユダヤ人犠牲者のための記念碑もご覧ください。あわせて読みたい:ヴァンゼー、リーバーマン邸、ヴァンゼー湖水浴場、グリューネヴァルト、孔雀島。
営業時間
このスポットが登場するガイド
周辺のスポット
地図で見る →



コメント
まだコメントはありません。

